2006年5月,ブザンソンにあるレストランでドメーヌ・ジャン・ブルディの《ソムリエの夢》と題された垂直テイスティングが開催された。
 この垂直テイスティングのために用意されたワインは,アルレィ/Arlayに本拠を置くドメーヌ・ブルディが醸造したヴァン・ジョーヌ,白,赤,そしてヴァン・ド・パイユなど,1888〜2003ヴィンテージまで実に120種類に及ぶ絢爛豪華たるもの。
 なかでも,1911ヴィンテージのコート・デュ・ジュラ(白)は,《さらに150年は生きるだろう。ワインの格付けを越えている!》と大絶賛されたのをはじめ,1947ヴィンテージのコート・デュ・ジュラ(赤)は,《美しいガーネット色,グラン・ヴァンの香りを湛えていて,非現実的なワインだ・・・》と,2000年度世界ソムリエ・コンクール優勝者のオリヴィエ・プシエをはじめ,実力派ソムリエやジャーナリスト,また,ワイン・コレクターたちの垂涎の的となった。

 今回,ドメーヌ・ジャン・ブルディ秘蔵の古酒が蔵出しされることとなりました。ぜひ,この機会にご用命下さい。
 蔵元在庫が非常に限られておりますので,ご注文は先着順に承り,割り当て数量に達し次第締め切らせて頂きますので,品切れの際はご容赦下さい。
絢爛豪華たる垂直テイスティング,《ソムリエの夢》の模様が掲載された新聞記事こちらでご確認いただけます。
ジュラのヴィンテージ・チャート(1895-1959)
1895: 暑く,乾燥した年。収穫は10月14日から。低収量。フィロキセラが発生する前の最後の年。秀逸。
1915: 嵐と雹。低収量(1ヘクタールあたり15ヘクトリットル)。素晴らしい年。
1921: 乾燥し,理想的な春。ブドウ樹は健全に育った。とても暑い夏。低収量(1ヘクタールあたり20ヘクトリットル)。秀逸。
1926: 比較的暑く,乾燥していた。秀逸。
1929: 冬は寒かったものの,理想的な春と夏。高収量。秀逸年。
1934: 温和な気候だったものの,6月3日に雹が降った。適度な収量。
1935: 何度か雹が降ったものの,収量は適度。雹が降った以外には,良い天候。
1937: 冬と春は雨が多かった。一転,夏は乾燥。低収量で非常に素晴らしい年。
1938: 4月に酷い霜害。カビが発生したものの,平均的な都市。低収量。
1942: 春先の大雪。5月の霜。その後,乾燥し暑くなった。平均的な収量で素晴らしい年。
1943: 理想的な春。乾燥し,暑い天候が続いた。適度な収量で素晴らしい年。
1945: 春,夏ともに乾燥した。収穫時期が早く,適度な収量。素晴らしい年。
1946: 春は非常に乾燥。その後,8月は寒く,雨が降った。適度な収量で素晴らしい年。
1947: 寒く,乾燥した春。その後は暑く,雨がほとんど降らなかった。収穫時期が早く,収量は適度。秀逸。
1948: 雨が多かったが,秋は暑かった。良年。
1949: 寒い春。その後は乾燥。平均的な収量で,秀逸年となった。
1950: 非常に不安定な天候で,初めのうちは乾燥し,その後,極端な雨に見舞われた。すべてのブドウを収穫できないほど収量が多かった。良年。
1951: 不運な年。4月30日に酷い霜が降り,カビが発生。シャトー・シャロン以外は不作。
1952: 収穫時期が早かった。夏は酷暑に見舞われ,秋は雨がち。低収量で良年。特にシャトー・シャロンに注目。
1953: 5月11日の酷い霜害。その後は天候に恵まれた。低収量で秀逸な年。
1954: 5月末まで寒い春が続く。9月は雨が多く,寒かった。低収量で,果実は酸が目立った。平均的な年。
1955: 冬の降雨。春は乾燥。平均的な夏で高収量。秀逸な年。
1956: 1956 春も冬ともに寒さが厳しかった。夏と秋の雨。低収量で平均的な年。シャトー・シャロンは造られなかった。
1957: 1957 早い春の訪れ。しかし,5月5日に寒波が来襲し,その後は寒さが続いた。湿気の多い夏だったが, 秋以降は乾燥。低収量で素晴らしい年。
1958: 寒く,4月まで降雪あり。その後,天候は好転し,非常に暑くなった。5月中旬に雹が降り,暑い夏が 戻ったものの,8月中旬に再び雹が降った。低収量で良年。
1959: 温和な春。5月から9月までは乾燥。高収量で素晴らしい年。
以下,フランソワ・オドゥーズ(垂直テイスティング行ったテイスターの1人)のコメントより抜粋:
コート・デュ・ジュラ 赤/Cotes du Jura AOC Rouge
1955: ・ローブ:紅茶
・香り:とても心地良い
・コメント:美味しい!軽い印象を受けるが,心地良い。持続性もあり,ジュラ・ワインに固有の味わい。ピノ・ノワールのみで醸造。アルレィで栽培されたピノ・ノワールの特長が現れている。
・料理との相性:きのこを使ったグラタン(オリヴィエ・プシエによると,スフレも)
1947: ・ローブ: 美しいガーネット。
・香り:見事。これこそ,グラン・ヴァンの香り。しかも生き生きしている。
・味わい:美味しい!これこそ,コート・デュ・ジュラの赤ワイン。
・コメント:瓶詰め時のアルコール度数14.2度。私(フランソワ・オドゥーズ)はこのワインを赤ワインのなかで,No. 1に位置付ける。
1945: ・ローブ:とても輝きのある赤
・香り:かすかに動物系の香り。
・味わい:心地良く,丸く,非の打ち所がない。穏やかでフレッシュな印象。1947年のほうがよりエレガント。
1943: ・香り:少し熟成している。
・味わい:壮麗で美味しい。バランスがよく,生き生きとしていて,1945年よりも優れている。
・コメント:赤ワインのなかで,2番目に位置付ける。
1942: ・ローブ:美しい。
・香り:アルコールが目立つ。
・味わい:驚くほど,しっかりとしている。繊細で,とても美味しい。
・コメント:とにかく美味しい。私はこのワインを赤ワインのなかで3番目に位置付ける。1940年代は,1950年代より優れていることは明らか。1942,1943,1947は格別。
1926: ・ローブ:信じられない。試飲した中で,最も赤が際立ち,最も若い。
・香り: 少々熟成している。
・味わい: 引き締まっている。グロゼイユ(赤すぐり)を思わせるクリーンな酸が感じられ,1926年のワインとは思えない。
プルサール/Poulsard AOC Rouge
1915: ・ローブ:色調の淡いプルサール。イエローのニュアンスが感じられる。赤ワインと誰が言ったのだろうか?
・香り:クリーン。
・味わい:とにかく心地良い。抜群の味わい。
・コメント:1915年に初めてジャン=フランソワとジャン=フィリップの祖父がブドウ樹の剪定の術を学んだ。
コート・デュ・ジュラ 白/Cotes du Jura AOC Blanc
1949: ・ローブ:黄金色。輝きがあり,美しい。
・香り:純粋。
・味わい:まるでマジック。絶対的なフィネスがあり,火の打ち所がない。ストラクチャーもあり,完璧なバランス。
・コメント:驚嘆させられる。コート・デュ・ジュラの白のなかでは2番目に値する3つ星を与えた。
1942: ・ローブ:灰色がかった美しい黄金色。
・香り:魅惑的で洗練されており,女性的でセクシー。
・味わい:繊細で素晴らしい。我々が期待するすべてを兼ね備えている。スケールの大きさが見事。1949年と同格の3つ星。
1911: ・ローブ:美しい黄金色。
・香り:若々しさが感じられ,素晴らしい。
・味わい:魅惑的で,レモンの香りを伴う酸が感じられる。余韻は短いが,このワインは,さらに150年は 生きるだろう。格別。4つ星の評価を与えた(パーカー・ポイント100点のワイン。)
シャトー・シャロン 白/Chateau Chalon AOC Blanc
1949: ・ローブ:見事。
・香り:甘美できれいなハチミツのアロマ。
・味わい:ライムの皮の香りが広がる。調和の取れた美しいワイン。目もくらむようなワイン。
・コメント: シャトー・シャロン“クロ・デ・ロゴード/Clos des Logaudes”の1864ヴィンテージのキャラクター。
1947: ・ローブ:輝きのあるゴールド。
・香り:シャトー・シャロン本来のアロマ。複雑でクルミのノートが感じられる。
・味わい:絶対的な完成度を持つシャトー・シャロン。限りなく長い余韻が傑出している。
・コメント:4つ星を与えたが,パーカー・ポイント99-100点といえる。
1942: ・ローブ:美しく調和のあるゴールド。
・香り:非常にバランスが取れており,美しく,そして魅力的。
・味わい:この上なくバランスのある味わい。一言,美しい。少々豊満さに欠けるが,それでもバランスが取れており,とても美しい。フィニッシュは無限の広がりを見せる。
1934: ・ローブ:見事なゴールド。
・香り:この上なく洗練されている。
・味わい:非常に軽やかで,シンプル。しかしながら恐るべき複雑さを持つ。繊細の極み。アルコールも感じられ,傑出している。
・コメント:ジャン=フランソワ・ブルディは,1947ヴィンテージよりも1934ヴィンテージがお気に入りとのこと。個人的には1947ヴィンテージが好きなので,2つ星を与えた。
1929: ・ローブ:オレンジ色。明るいグレーの色調を伴う。
・香り:シャトー・シャロン本来の香り。
・味わい:見事だ。そして完璧。これこそ,シャトー・シャロンの真の姿。傑出しており,ピュア。2つ星。
1928: ・ローブ:沈みがちなゴールド。
・香り:控えめ。
・味わい:甘美で魅惑的。ソフトで優しい味わい。アルコールが強く感じられ,傑出している。見事だが,やや模範的。偉大で甘美。
1921: ・ローブ:オレンジ色。かろうじて曇っていない。
・香り: 地味で厳格。
・味わい:ピンク・グレープフルーツを思わせる。控えめで洗練されている。真のシャトー・シャロン。
1911: ・ローブ:明るいゴールド。
・香り:マールを思わせ,非常に心地良い。
・味わい:驚くべき味わい。アルコールのボリュームとオレンジの印象があり,単純明快。
1895: ・ローブ:紅茶のニュアンスが感じられる美しいゴールド。
・香り:素晴らしい。そして若々しささえ感じられる。紅茶や若い果物の香りが顕著。
・味わい:この上なく完璧。丸みがあり完成度が中区,そして若い。常軌を逸しており,完璧。希有でパーカー・ポイント100点以上の価値がある。
コート・デュ・ジュラ 赤 1953
熟成香とともに華やかな香りがあり,次にタバコ,カカオ,チョコレートなどの香りもある。最初,少し酸が舌にのる印象があるが,後から心地よい甘味も感じられる。軽やかななかにピュアなベリー系の香りもあり,新鮮な印象が口中に残る。
コート・デュ・ジュラ 白 1959
蜂蜜,グレープフルーツ,カリンのコンポートの香り。フレッシュで生き生きとした印象が滑らかな口当たりに変わり,
ふんわりとした甘味が後からついてくる。のびやかな印象が長く続き,次第に落ち着きも感じられるようになる。
酸とのバランスもとても良い。

Copyright@IZUMI TRADING CO., LTD. All rights reserved.