HOME >> 生産者情報 >> ドメーヌ・メイエ=フォンネ(フランス/アルザス地方) 

↓INDEX↓
ドメーヌ概要
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ドメーヌが所有する
畑の特徴について


>> ヴィネック=シュロスベルグ
>> ケフェルコプフ
>> ヒンターブルグ
>> ドルフブルグ
>> プフラール
>> ドメーヌが新たに
取得した特級畑
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ブドウ栽培について
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ワインの醸造について
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各種ガイドのコメント
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各キュヴェの詳細
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◆ブドウ栽培について◆

 ドメーヌの責務は,それぞれの区画から最上のものを引き出すために,それぞれの区画に仕事を適合させることにある。つまり,方法は1種類だけではなく,区画の数だけ存在するということである。さらに,栽培している6種類の品種には,それぞれ異なる手入れが要求されるため,各区画と各品種に応じた柔軟な作業が要求される。

 通常,畑は1畝ごとに草生と耕耘を交互に行っているが,水はけがよく表土の軽い土壌は,雑草との競合を避けるために,すべて耕耘を行っている。また,湿気が多く,肥沃な土壌では完全な草生栽培を行っている。丘陵の斜面の急勾配(25度)の区画では,手作業で1年1度耕耘を行っている。この土壌管理は降雨量の少ないコルマール地方()のブドウ栽培においては,非常に重要な要素となっている。なぜなら,ブドウ樹が水のストレスにさらされると,ワインの純粋さと鮮やかさ,ストラクチャーに対して有害な作用を及ぼすからである。
コルマールはフランスで最も降雨量が少ない地方で,平均で年間500ミリメートルしかない。東京の年間降雨量は,1,450ミリメートル。
 完璧主義を貫く多くの生産者に見られるように,合成物質を一切使用しないリュット・レゾネ/Lutte raisoneeを10年前から採用しており,ブドウはすべて丁寧に手摘みで収穫される。また,畑には化学肥料は一切用いられず,必要な場合には有機栽培の原料からドメーヌで作った堆肥が使われる。花崗岩土壌の区画に関しては,土の酸化を避けるために,毎年苦土石灰が撒かれる。
【苦土石灰】
 苦土はマグネシウム,石灰はカルシウムをあらわす。アルカリの性質を持ち,酸性に傾きながら土壌を中和するために使用する。同時に,不足しがちな微量要素マグネシウムを補うこともできる。マグネシウムは植物のリン酸吸収を助け,作物の味や糖度を向上させる物質で,葉緑素の核となる必須元素の1つ。
 剪定はそれぞれのブドウ樹の樹勢に応じて,シングル・ギヨ,もしくはダブル・ギヨが用いられる。除芽は1株に必要な房数を保持するために,正確かつ真摯に行われる。また,パリサージュ(ブドウの枝を支柱に固定する作業)には格別の注意を払っている。なぜなら,これによって,ブドウ1本の光合成を行う葉の表面積を調整することができるからである。このため,ドメーヌでは1年に2-3回畑を回り,パリサージュを調整する。したがって,収量の制限をグリーン・ハーヴェストに頼ることは極めて例外的で,実施は若木のブドウに限られる。収穫日は,それぞれのテロワールの明確な表現を備えた成熟したブドウを収穫するために決定される。ヴァンダンジュ・タルディーヴとセレクション・グレン・ノーブルは,グラン・クリュ,もしくはそれに比肩する偉大なテロワールでしか収穫しない。

◆ワインの醸造について◆


 これがドメーヌの最大の特徴であり,フェリックスが最も重きを置いている哲学だ。
 例えば,ドメーヌ・メイエ=フォンネで手掛けているワインは,リースリングとゲヴュルツトラミネールだけで14種類あり,それぞれ育まれているテロワールの性格に応じて異なる味わいのワインが生み出されている。また,アルザス・ワインの他の生産者には見られない「シュール・リー熟成」も大きな特徴の1つだ。近年,この技術は革新的な造り手や新しい世代の造り手で採用される傾向にあるが,真に造り手の腕が試されることはもちろん,まず,ブドウの品質が優れていなければ成り立たない方法である。

 「シュール・リー熟成」とは,アルコール発酵の後,粗い澱のみを取り除き,ワインを残った細かい澱と一緒に熟成させる方法。「シュール・リー」というと,ロワール河流域地方のミュスカデの製法がすぐに思い浮かぶが,ミュスカデのシュール・リー製法はワインに生き生きとした風味を与えることが目的とされている。また,ブルゴーニュ地方の白ワイン造りでもシュール・リー製法が採用されているが,こちらはバトナージュを行って,澱に由来するアロマや豊かさをワインに与えることを目的としている。ドメーヌ・メイエ=フォンネにおけるシュール・リー製法には,以下の7つの目的がある:
1. アロマを定着させ,複雑化させる。
2. コク,とろみ,量感,そして熟成時に最上の潜在力をワインに与える。
3. 粘性が加わることで,少ない残糖分で醸造することができる。
→ 非常に高度な技術
4. 澱の自己分解による清澄効果がある。
→ノン・フィルターでボトリングすることが可能になる。
5. 酒石酸が安定する。
6. テロワールの特徴が強調される。
7. ワインに酸を溶け込ませる。
 ドメーヌでは,アルザスのブドウ品種が本来持つ風味と,テロワール固有のフィネスとアロマを殺す恐れのあるスキン・コンタクトは行わない。


*白ワインの醸造法:
>> 白ワインはすべてダイレクト・プレスで醸造を行う。ごく軽く破砕した後,4-6時間かけて空気圧圧搾機で圧搾。テロワール・キュヴェはブドウ全部を圧搾。24時間の前清澄の後,キュヴェに応じて,ステンレス・タンク,または,アルザス伝統のヴォージュ産オークの大樽(容量10-60ヘクトリットル)に入れて発酵を行う。発酵は19-23度の間で調節し20-40日かけて行う。発酵終了の15日後に最初の澱引きを行って粗い澱のみを取り除き,細かい澱は残してシュール・リーの状態で熟成させる。バトナージュは行わず,マロラクティック発酵も基本的に行わない。果実味とフレッシュ感を生かすために,クラシック・キュヴェは収穫の4月まで熟成させて5月中旬に瓶詰め。テロワール・キュヴェは収穫の翌年の9月まで熟成させ,秋に瓶詰めを行う。クラシック・キュヴェより長く熟成させることによって,科学的には酸は減少しないが,熟成によって生まれた粘性に酸が包まれて,味覚的にワインに一層同化して感じられる。このため,各テロワールの個性が,熟成を延ばすことによって引き立てられるのである。どちらも清澄は行わず,ごく軽く珪藻土でろ過を行う。

*赤ワインの醸造法:
>> 低温マセレーションは行わず,100%除梗し,ステンレス・タンクでアルコール発酵を行う。この間,1日2回の櫂入れと2-3週間の果皮浸漬を行う。その後,キュヴェに応じてステンレス・タンク,もしくはアリエ産のバリックに移し,シュール・リーの状態で10-16ヶ月熟成させる。清澄は行わず,濾過のみごく軽く珪藻土で行う。
◆各種ガイドのコメント◆

『2009年版ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス
/Le Grand Guide des Vins de France』掲載のコメント
・・・フェリックス・メイエは熟成と気品のバランスを取りながら,年々ドメーヌのワインを洗練させている。フィネスと塩気を完璧に復元する花崗岩土壌のヴィネック=シュロスベルグに加え,フェリックスはカッサンタル周辺の村のすべてのテロワール(ドルフブルグヒンターブルグ,そしてグラン・クリュ ソメルベルグの延長上にあるプフラール,またグラン・クリュ ヴィネック=シュロスベルグの隣のケフェルコプフ)でブドウの栽培を行っている。ワインは凝縮して成熟し,しっかりと定義されていて素晴らしいカリテ・プリ(品質と価格)のバランスを提供してくれる。2006年物は一分の狂いもなく見事な出来映え。崇高なまでにピュアで明確な酸を持つ。

 このガイドでは<ボンヌール・トゥ・ド・スイット/Bonheur tout de suite>として,今すぐに飲んで美味しいワインをフランスの各アペラシオンから選出しているが,ドメーヌの<ピノ・グリ“ドルフブルグ”>及び<リースリング>が選ばれている(ヴィンテージはいずれも2006)。
*『ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス』は,フランスのワイン評論家ミシェル・ベタンヌとティエリー・デソーヴが2007年秋に新たに刊行したワイン・ガイド。2人は2005年版まで著名なワイン・ガイド,『ル・クラスマン』の編集・執筆総責任者であったが,2006年版からはその職を離れていた。その2人が3年のブランクを置いて,新たに創設したガイドがこのワイン・ガイド。

『2010年版レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス
/Les Meilleurs Vins de France』掲載のコメント
・・・フェリックス・メイエはわずか数年でアルザスにおいて確固たる名声を築き上げた。これは単なる偶然ではない。ブドウ栽培は厳格に管理された収量と,レオナールとオリヴィエ・ウンブレヒトの方法に倣った大樽でのシュール・リー熟成とともに高品質を極めている。フェリックスはアルザスで名声のあるコミューンでありながら,偉大な造り手が残酷なほどに欠けていたカッサンタルの花崗岩のテロワールに貴族の称号を与えた。いかなる重さもないばかりでなく,クリスタルな純粋さも獲得しているゲヴュルツトラミネールが,常に彼の最大の成功作だ。しばし,ポマードを塗ったようなこの品種の誹謗者たちさえも魅了されるに違いない。

 スタンダードのリースリングは柔らかく,マーケット受けする味わい。プフラールはより骨格があり,ハーモニーが取れている。グラン・クリュの“ヴィネック=シュロスベルグ”はクリスタルで,常にエレガント。明確な美しさを表現している。グラン・クリュの“シュネンブール”は締まっていて閉じており,傑出した長命性を示している。3つのゲヴュルツトラミネールは素晴らしい。豊満で粘性のある“スポルン”を好む人もいれば,“ヴィネック=シュロスベルグ”のフィネスと明確なスタイルを好む人もいるだろう。“ケフェルコプフ”は一段上の長命性を備えた,ある意味この2つのグラン・クリュを総括したものといえる。

『2009年版ゴー・ミヨ/Gault-Millau』掲載のコメント
・・・才能に恵まれたレオナール・ウンブレヒトの弟子,フェリックス・メイエは父のドメーヌを継承した。希望の星である彼は,アルザスにおいて確実に価値ある人物となった。他の地方や他の方法との対照によって,彼のやり方は収量制限とシュール・リーによる長い熟成へと向かった。2007年の新しいグラン・クリュとともに,ドメーヌは11.5ヘクタールの栽培面積となった。今年,ドメーヌは充実した内容を持つ,アロマティックで非常に奥行きのあるワインを生み出した。だからといって,誇張ではない。とりわけ,<ピノ・グリ“ドルフブルグ”(2006VT)>はパワフルで気品があり,非常にスパイシー。また,<リースリング“プフラール”>も素晴らしい出来映えで,気品があり堂々としている。フェリックスによれば,<ゲヴュルツトラミネール“ヴァンダンジュ・タルディヴ”>はいかなる重さもなく,バランスが良く取れている。

『ロバート・パーカー ワイン・バイヤーズ・ガイド第7版/2008年10月』掲載のコメント
・・・フェリックス・メイエは意欲的で成功しているアルザスの若いヴィニュロンの1人である。すでに広く土地を所有しているが,トップ・クリュを含むヴィラージュの広域にその手を伸ばしている。しかも,彼のワインはとても安価。しかし若いワイン,特にゲヴュルツトラミネールは人工的に甘いように感じる。
◆甘さの指標◆

 2010年ヴィンテージより、ラベルに指標(indice)が表示されるようになった。辛口から甘口までを5段階で表す。よりワインのスタイルを理解できるように、残糖分、アルコール、酸味、一般的なストラクチャーを考慮に入れている。この知覚は人から人へと変わっていくもののため、サービスの誤りを避けるためにつけられている。

 Indice 1:辛口ワインもしくは辛口で飲めるワイン。
 Indice 2:柔らかく緊張したワイン。糖分は口蓋に顕著には表れてこず、
わずかに丸みを運ぶ。数年寝かせてからが飲み頃。
 Indice 3:中間の甘さ。とろみ、豊かさがあるがフレッシュな感覚がある。
 Indice 4:芳香、リッチ、とても甘口のワイン。
 Indice 5:甘口でヴァンダンジュ・タルディーヴにとても近いワイン。

◆各キュヴェの詳細◆
ドメーヌには,クラシック・キュヴェ/Classic Cuveeと,グラン・クリュやヴァンダンジュ・タルディーヴ,セレクション・ド・グレン・ノーブルを含むテロワール・キュヴェ/Terroir Cuveeの2種類のラインナップがある。
◇クラシック・キュヴェのシリーズ◇
Edelzwicker AOC, Blanc/エデルツヴィッカー 白 2018 ==>> 詳細はこちら
Pinot Blanc Vieilles Vignes AOC, Blanc
/ピノ・ブラン“ヴィエイユ・ヴィーニュ” 白 2017 ==>> 詳細はこちら
Muscat Vignoble de Katzenthal AOC, Blanc
/ミュスカ“ヴィニョーブル・ド・カッサンタル” 白 2017 ==>> 詳細はこちら
Gewurztraminer Reserve AOC, Blanc
ゲヴュルツトラミネール“レゼルヴ” 白 2019 ==>> 詳細はこちら
◇テロワール・キュヴェのシリーズ◇
Riesling Vignoble de Katzenthal AOC, Blanc  
/リースリング“ヴィニョーブル・ド・カッサンタル” 白 2012 ==>> 詳細はこちら
Riesling Pfoeller Vendanges Tardives AOC  ※容量:500ml
/リースリング“プフラール”ヴァンダンジュ・タルディーヴ 白  2009 ==>> 詳細はこちら
Riesling Grand Cru Wineck-Schlossberg AOC, Blanc
/リースリング“ヴィネック=シュロスベルグ” 特級 白 2016 ==>> 詳細はこちら
Riesling Grand Cru Kafferkopf AOC, Blanc
/リースリング“ケフェルコプフ” 特級 白 2016 ==>> 詳細はこちら
Riesling Grand Cru Schoenenbourg AOC, Blanc
/リースリング“シェーネンブール” 特級 白 2015 ==>> 詳細はこちら
Gewurztraminer Dorfburg Vieilles Vignes AOC, Blanc
/ゲヴュルツトラミネール“ドルフブルグ”
ヴィエイユ・ヴィーニュ 特級 白 2012 ==>> 詳細はこちら
Gewurztraminer Grand Cru Wineck-Schlossberg
Vendanges Tardives AOC, Blanc  ※容量:500ml
/ゲヴュルツトラミネール“ヴィネック=シュロスベルグ”ヴァンダンジュ・タルディーヴ 特級 白 2011 ==>> 詳細はこちら

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