Les Longues Verges Grand Cru, Blanc
/レ・ロング・ヴェルジュ グラン・クリュ 白・極辛口 NV
*ワイン名:レ・ロング・ヴェルジュ   
グラン・クリュ NV
*原産国/地方:フランス/シャンパーニュ地方
*原産地呼称:AOC シャンパーニュ
*ブドウ品種:シャルドネ100%
キュヴェ・テロワールシリーズ
テロワール:クラマン、シュイィのリュー・ディ“ロング・ヴェルジュ”。コート・デ・ブランの白亜質土壌。
ステンレスタンクで伝統的な醸造方法。マロラクティック発酵実施。ドザージュは5g/L。瓶内二次発酵を行う前の熟成期間は8ヶ月。5年間シュルリー熟成。年間総生産量2500本。
一年を通したっぷりと時間をかけ、完全にブドウ樹に寄り添って造られた、レ・ロング・ヴェルジュの区画に由来するグラン・ヴァン。この区画には、グラン・クリュのクラマンとシュイィの境界線が通っている。レ・ロング・ヴェルジュという名前は、古くに用いられていた農地の計量単位であるヴェルジュ(=1,276u)に由来する。
J.ヴィニエが0.3haを所有するこの区画の特徴の1つは、北西向きでブドウの熟成が遅いことである。シャンパーニュ界のカリスマ的存在であるジャック・セロスは、果実を熟成させるため収穫をできるだけ遅くさせることで有名だが、レ・ロング・ヴェルジュでは収穫時期は自然と遅くなり、自ずと、酸度だけでなく糖度にも恵まれたブドウが育つ。そのため、伝統的なマロラクティック発酵により柑橘系の風味は熟し、まろやかでバランスのとれた味わいに仕上がる。
一方、遅摘みのブドウは手間暇がかかり、育成が難しいこともあって「収穫量は少なくなる」、と9代目当主ナタリー・ヴィニエは話す。それでも、J.ヴィニエのワイン造りで使用されるのは、贅沢にも最初のプレスのみだ。瓶内⼆次発酵前の熟成期間は8ヶ月、シュル・リー熟成は5年間にも及ぶ長期熟成。まさに贅沢の極みとも言えるシャンパーニュ、それがレ・ロング・ヴェルジュ グラン・クリュ。
この区画のブドウのみから造られたロング・ヴェルジュは、独特で威厳があり、わずかな緊張感とミネラル感によって駆動される。エレガンスさと複雑さ、凝縮感に力強さ、そしてフィネスが調和している。キャビアと相性抜群。長期熟成パルメザンチーズと合わせるのもおすすめ。

◆ヴィヌム・ワールド・オブ・シャンパーニュ2021年 18/20点
◆デカンター2020年 91点
◆ゲルハルト・アイヒェルマンのシャンパーニュ・ガイド 三ッ星★★★
◆ヴィヌム・ワールド・オブ・シャンパーニュ2019月 18/20点
◆アンドレアス・ラーソン2017年9月 四ッ星★★★★

ワイン・アドヴォケイト(WA)高評価ミレジメ2012

ミレジメ表記をしていないが、現行ロットは2012年収穫のブドウのみを使用。ミレジメ2012のシャンパーニュといえば、WAでは96点の高評価。ルヴュ・ド・ヴァン・ド・フランス誌(646号)のシャンパーニュ特集でも、「奥行きを感じさせる凝縮感」と五ツ星を獲得。2004〜2016年に及ぶ13年間で造られたシャンパーニュの中で唯一、最高評価である五ツ星を獲得する、非常に価値の高いミレジメ