Pouilly-Fume L'Arret Buffatte (AOC Pouilly-Fume), Blanc
プイィ・フュメ ラレ・ビュファット 白
*ワイン名:プイィ・フュメ ラレ・ビュファット 白
*原産国/地方:フランス/ロワール地方
*原産地呼称:AOC プイィ・フュメ
*品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
*栽培面積:3.5ヘクタール
*樹齢:平均樹齢45年
*向き:南・南西
*土壌:ラレ・ビュファットのキンメリッジ階の泥灰土壌

 『世界のベスト・レストラン』 第1位に選出された「マイド」にオンリストされるのが、このプイィ・フュメ ラレ・ビュファット。
ミツハル・ミチャ・ツムラ氏が率いるレストラン「Maido(マイド)」は、2025年の『世界のベスト・レストラン50』 の第1位に選出されたレストラン。「マイド」では、メゾン・ルロワやコント・ラフォンと共に、ティネル=ブロンドレのプイィ・フュメ ラレ・ビュファットがオンリストされている。ラレ・ビュファットは、フランス料理はもとより、日本料理やエスニック料理、そして日系ペルー料理とも相性抜群な万能キュヴェ。

【コメント】
 ティネル=ブロンドレが所有する区画のなかで最高の立地条件を備えるラレ・ビュファットは、かつて塔があり、人々がここで立ち止まって(ラレ/仏語Arret)ピクニックで軽い食事(ビュッフェ → ビュファット)を取ったことにちなみ命名された。ロワール河を臨む丘の頂上にあるため、プイィ・シュール・ロワールに春霜が降りてもラレ・ビュファットだけは一切影響を受けることがない。ロワールを一望するプイィ最高のクリュ。

【テイスティング】
 ワインは淡いグリーンを帯びたゴールド・イエローのローブと、独特のフュメ香、バラやオレンジ、アカシアの花、ゴージャスなフルーツなど複雑なアロマを持ち、エレガントで穏やか。また、余韻が長く、バランスの取れた酸味が素晴らしい。

【マリアージュ】
 若いうちから十分に楽しめるが熟成(〜10年)も可能。オマールのソース・アメリケーヌ、帆立貝のフリカッセ、スモークサーモンの温製、シブレットソース、舌平目の白ワイン蒸し、トマトとカニのミルフィーユなどが合うでしょう。サーヴィス温度12度。

【評価】
パリ農事コンクール2022
プイィ・フュメ ラレ・ビュファット 2021 銀賞


デカンター・ワールド・ワイン・アワード2021
プイィ・フュメ ラレ・ビュファット 2020 銀賞&93点


ワイン・エンスージアスト
プイィ・フュメ ラレ・ビュファット 2020 91点&エディターズ・チョイス

 生き生きとしていてコクがある。緻密なテクスチャーのおかげで、白果実の風味が引き立っている。酸味特有の風味が熟成具合とよく融合し、魅力的な刺激になっている。飲み頃は2023年から。

ヴィノス
プイィ・フュメ ラレ・ビュファット 2020 91点

 2020年物はハチミツとグーズベリーの香りが純粋で新鮮。豊富で一貫したスタイルのワインで、熟したグーズベリーやニワトコの花、そしてイラクサなど、バラエティに富んだ鮮やかな果実味が口いっぱいに広がる。時間をかけたシュール・リー熟成により、口の中でテクスチャー組み立てられ、そのおかげで重量感と熟成感があるが、同時に変化の余地もある。今が飲み頃の素晴らしいワインだが、熟成させればペアリングにばっちりなワインにもなるだろう。飲み頃は2021〜2026年頃。