Cassis Blanc de Blancs AOC, Blanc
カシ ブラン・ド・ブラン 白
*ワイン名:カシ ブラン・ド・ブラン
*原産国/地方:フランス/プロヴァンス地方
*格付け:AOC カシ
*ブドウ品種:クレレット38%、
マルサンヌ31%、ユニ・ブラン27%、
ブールブラン4%

*コメント
 2012年ヴィンテージより有機栽培認証(AB認証、エコセール認証)を取得済み。
 栽培面積は28.09ヘクタール。土壌は深くまで耕されるため、ブドウ樹は地中深くまで根を下ろし、成長に必要なミネラル成分を存分に吸収することができる。

 葡萄のアロマが保たれるよう、収穫は温度が低い朝にのみ行う。手摘みで収穫した葡萄を小さなケースで運び、低圧で直接圧搾。ステンレスタンクで自然酵母のみで低温発酵。発酵温度は16〜17度。発酵終了後、熟成用タンクに移し、収穫の翌年2月まで熟成させて瓶詰め。

 黄金色に輝き、澄んでいる。柑橘類や白い花の香りがあり、表情豊か。口に含めると、柑橘類の風味があって複雑。さわやかで、とても長い余韻が続く。10〜12度でのサービスがお薦め。アペリティフとして、あるいは貝や甲殻類、ウニ、ブイヤベース、魚のグリエ、山羊のチーズなどと相性が良い。すぐに飲むこともできるが、3〜4年の熟成も可能。熟成させると蜂蜜のノートによるコクが出る。

『アシェット/2023年版』掲載のコメント
 ドメーヌのアイデンティティであり、象徴」であるカシ ブラン・ド・ブランは、1951年に初めて醸造され、 2021年に70年目のヴィンテージを迎えたが、造り方はほとんど変わらず、ラベルも同じものが使われている。 ドメーヌにおけるカシ生産量の95%を占め、アペラシオンの全エリアに広がる130以上のレスタンクの区画と ブドウ品種の巧みなブレンドから生み出される。ドメーヌの特徴の一つとして、クレレットの比率が高く、 ブレンドの主要品種となっている。「我々のテロワールにうまく適応し、干ばつに耐えボリュームをもたらす」と 当主のオリヴィエは語る。残りは「果実味を楽しむ」マルサンヌと、「適度な緊張感をもたらす」古樹の ユニ・ブランに分けられる。これにより、ボリューム、果実味、フレッシュさという全ての魅力が備わった 素晴らしく一貫したこのワインは、ステンレスタンクとコンクリートタンクで熟成され、ガイドに定期的に掲載される。 2019年物はク・ド・クールを獲得し、今回またしてもその偉業を成し遂げた2021年物は、<素晴らしい緊張感のあるヴィンテージ>だ。
二つ星★★&ク・ド・クール(評価:2021年物)