Madiran Cuvee de l'Extreme AOC, Rouge/マディラン“キュヴェ・ド・レクストレーム” 赤 2017 | |
*ワイン名:マディラン “キュヴェ・ド・レクストレーム” 赤
*原産国/地方:フランス/南西地方*原産地呼称:AOC マディラン *ブドウ品種:タナ100% |
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手摘みで収穫したブドウを100%除梗し,3日間の低温マセレーションを施す。その後,容量120ヘクトリットルのセメントの発酵槽とオークの発酵槽で発酵を行う。発酵は25度で約15日間。この間4日1回のデレスタージュとルモンタージュを実施する。発酵終了後も果皮浸漬を行い,2週間後にワインを発酵槽から引き抜く。圧搾後,プレス・ワインは一切使わずに,バリックの新樽(100%)に移し,マロラクティック発酵と熟成を行う。バリックはアリエとトロンセ産のオークで,樽の焼きはM+(moyenne forteモワイエンヌ・フォルト)。スガン・モロー/Seguin Moreau,ジレ/Gillet,ベルトミュー/Berthomieuの3社の樽を使用。熟成はシュール・リーの状態で行い,熟成期間は18ヶ月。この間3回の澱引きを行なう。熟成終了後,清澄は行わず,ごく軽くプレート濾過を施して瓶詰め。 *コメント: 非常に濃厚なローブで,ヴァニラやトースト,バターなどの香りが感じられる。力強くがっちりした味わいで,焙煎香がるフィニッシュ。鴨のコンフィやマグレ,シヴェ,風味の強いチーズと良く合うでしょう。 *各誌の評価: 『アシェット・ワインガイド 2016年版』掲載のコメント 2012 マディラン“キュヴェ・ド・エクストレーム” ク・ド・クール&★★2ツ星 1967年から元詰めを開始した,4世代前から受け継がれるドメーヌ。1992年からドゥニ・カップマルタンが29ヘクタールを安定的に仕切っている。1997年にバリックを投入し2008年にカーヴを近代化させた。 タナ(大部分)とカベルネ・ソーヴィニョンに由来し,12ヶ月樽熟成されたこのキュヴェのおかげで,ドゥニ・カップマルタンの栄誉が確立された。赤い暗い縁のローブに魅了され,続いて非常に複雑な香りが広がる。赤い果実のフィネス,ミント,香辛料,品のある樽香が混ざり合う。肉付きが良くバランスが取れていて,口中は熟成できるマディランに望むもの全てが詰っている。つまり,ストラクチャーが感じられ,ボディーがある。また力強くヴォリュームがあり,フレッシュで余韻が長い。2019〜2025年が飲み頃。キュヴェ・デ・ヴュー・セップ2012も掲載。 『アシェット・ワインガイド 2014年版』掲載のコメント 2010 マディラン“キュヴェ・ド・エクストレーム” ★1ツ星 タナ主体でアッサンブラージュされたこの“キュヴェ・ド・レクストレーム”は,マディランそのもの。しかしながら熟成可能である。深く暗いローブの奥には,ヴァニラやココナッツ,タバコのアクセントを持つ樽香のブーケが支配する。心地よいアタックの後,力強さが口に広がり,こくがあり樽の香りもする。フィニッシュは果実の香りが突き抜ける。3〜5年は寝かせておくと良いだろう。 パシュラン・ド・ヴィック・ビル・モワル“キュヴェ・ド・ラ・パッション・エルヴェ・アン・フュ・ド・シェーヌ”2011も1ツ星。並外れた樽香があり豊かで凝縮感がある。今飲んでも良いし,4,5年寝かせても良い。マディラン“キュヴェ・デ・ヴュー・セップ”2010エルヴェ・アン・フュ・ド・シェーヌは,柔らかく丸みがありタンニンは優しい。飲み頃。 『レ・ギド・ベタンヌ・エ・ドゥソーヴ・デ・ヴァン・ド・フランス 2016年版』掲載のコメント 接ぎ木されていないドメーヌの古樹はアペラシオンの1つの歴史的財産であり,国の財産になり得る。この古樹により完璧なワインが生み出されるのだ。 古樹から造られるキュヴェは、力強さを和らげるのに後数ヶ月熟成させると良いだろう。この究極のキュヴェは既に調和が取れている。バリックで熟成された,骨組みのしっかりしたマディランのお手本となるワイン。 2013 マディラン“キュヴェ・ド・エクストレーム” 15/20点、“ク・ド・クール”&“消費者が選ぶワイン銀賞” 樽やコーヒー豆のノートに支配された並外れた香り。空気に触れると果実味が広がり口中は肉付きが良く力強い。数年寝かせたい。 『レ・ギド・ベタンヌ・エ・ドゥソーヴ・デ・ヴァン・ド・フランス 2015年版』掲載のコメント 接ぎ木されていないドメーヌの古樹はアペラシオンの1つの歴史的財産であり,国の財産になり得る。この古樹が優れた醸造家の手にかかる時,完璧なワインが生み出される。ここ数年のヴィンテージは最も推薦できる安定したヴィンテージで,しかも価格はぶれない。究極の古樹は飛びぬけていて,リッチで樽香のあるマディランを造る。ヴィエイユ・ヴィーニュの深みのあるテクスチャーを持つ。 2012 マディラン“キュヴェ・ド・エクストレーム” 16/20点、“ク・ド・クール” 新樽のきつさから開放され,調和と完璧さが際立っている。驚くべき古樹を口中で感じる。 『レ・ギド・ベタンヌ・エ・ドゥソーヴ・デ・ヴァン・ド・フランス 2013年版』掲載のコメント 2010 マディラン“キュヴェ・ド・エクストレーム” 17/20点 優雅な木の香り,偉大なマティエールとテクスチャー,複雑なタンニンを感じる。紛れもなく現在のアペラッションの頂点に立つ1つである。 ※当ガイドで,南西で最も素晴らしい12の赤ワインの1つと評されている。 <シャトー・バレジャの熟成庫> |