Pecorino Pasetti DOP, Bianco/ペコリーノ パセッティ 白 *参考品
*ワイン名:ペコリーノ パセッティ 白
*原産国/地方:イタリア/アブルッツォ州
*原産地呼称:DOP ペコリーノ
*ブドウ品種:ペコリーノ

*ペコリーノ:
アドリア海中央部の土着品種で、発祥地はマルケ州南部のアルクアータ・デル・トロントの山岳部といわれる。早熟で糖・酸がしっかりとのり、皮が薄く繊細で、収量が少ない。9月には収穫できることから、羊(=Pecora ペコーラ)たちの季節移動の時期と重なり、羊が好んで食べたとか、羊飼いが世界最古のチーズとされるペコリーノ・チーズを売り歩きながらブドウの苗木を売っていたとか、名称の由来には諸説ある。
アブルッツォの土着品種、ペコリーノに由来する
強い伝統を完全に反映した絶対に見逃せないワイン

グラン・サッソの麓、ペスコザンソネスコ(海抜550m)及びカペストラーノ(海抜450m)のペコリーノに由来。昼夜の寒暖差が大きく、風が強い。岩が多く、下層に石を多分に含む粘土石灰質土壌で構成される。

植樹は1haあたり5,200本で、100キンタルに相当。2箇所で栽培されたブドウを使った結果、ペスコザンソネスコのテロワールはストラクチャーと長命、カペストラーノは気品と新鮮さ、そしてミネラルをワインにもたらす。

収穫は9月上旬。18-24時間かけてクリオ・マセレーションを行い、圧縮した果汁をステンレス・タンクに移し、10-13度で発酵。引き続き2ヶ月シュール・リー熟成を行い、瓶詰め後さらに3ヶ月瓶熟。

*コメント
外観は輝きのある麦藁色。エルダーベリー(ニワトコ)やグレープフルーツ,イエロー・フルーツのアロマを伴う。ワインの酸味とフレーバーがしっかりとしたストラクチャーと余韻,素晴らしい丸みと入り混じる。

カルパッチョやコールド・カット(ハムやソーセージ)、ホワイト・ラザニア、リゾット、チーズとともに。サーヴィスは8-10度で。


*各誌の評価
『ヴィノス(2016年7月)』  ★89/100点(評価:2015年物)
深みのある麦藁色。ベイ・リーフやセージがなし、黄リンゴのアロマを複雑にする。続いて新鮮で長く、熟れたフルーツとハーブのフレーバーが口中を覆いつくす。余韻が長く、塩味も感じられる。