Vendange du 7 Octobre Vin de France, Blanc
/ヴァンダンジュ・デュ・セット・オクトーブル(ヴァン・ド・フランス) 白・半辛口 2022
*ワイン名:ヴァンダンジュ・デュ
・セット・オクトーブル” 白
*原産国/地方:フランス/ロワール地方
*格付け:ヴァン・ド・フランス
*ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン
トリュフ、フォワグラ、オマールなどの高級食材に抜群に合う濃厚な白
<ソーヴィニョンのモンラッシェ>
遅摘み葡萄を樽発酵・樽熟成で仕立てた
【ヴァンダンジュ・タルディーヴ】

ブルゴーニュのモレィ・サン・ドゥニのドメーヌ・デュジャックで研鑽を積んだジル・クロシェの精神を受け継ぐドメーヌ・リュシアン・クロシェは,古くからサンセールの指標とされてきた名門ドメーヌ。近年新世代の台頭が著しいサンセールだが,今,この歴史的ドメーヌの評価が劇的に再燃している。フランス最高のワイン評論家,ミシェル・ベタンヌも『ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス』のなかで,《クロシェはロワールにおけるクリストフ・ルーミエと断言できる・・・》と絶賛。ドメーヌのワインの絶好調ぶりを手放しで称賛している。そのクロシェが造るサンセールは,古樹のブドウから低収量で造られる“キュヴェ・プレスティージュ 赤/白”が有名だが,実はそれをはるかに凌駕する最高傑作がある。

それが,遅摘みが可能になった年に限り,特定の区画で収穫された厳選した過熟ブドウから造られるサンセールの“ヴァンダンジュ・タルディーヴ”だ。通常よりも2週間以上も遅らせて収穫した糖度の高いブドウを,樽発酵・樽熟成させてしたてるこの“ヴァンダンジュ・タルディーヴ”は,モンラッシェを彷彿とさせる濃いゴールドのローブと,熟れた果実を思わせる濃厚で豊潤な香りと味わいを備えたリッチな白ワイン。トリュフ,フォワグラ,オマールなどの高級食材に抜群に合うことは間違いない。

*コメント
VT2022について:暖冬のため、芽吹きは平年より2週間早く、5月には暑く乾燥した気候が続いた。ブドウ樹の成長には理想的な気候だったため、その成長に伴い、多くの作業が必要だった。開花時期は天候に恵まれ、6月には、干ばつ予報が出ていたが、幸い、雨が降ってくれた。その後、ブドウのヴェレゾンは順調に進み、8月31日から収穫まで暑さが続いた。一番搾りの果汁は、日照に恵まれたバランスの良いヴィンテージになることを思わせてくれた。

<Sur le Faits> 「シュール・ル・フェ」と呼ばれる石灰質土壌の単一区画由来。1960年代に植樹されたソーヴィニョン・ブランが僅かに過熟した2022年10月7日に手摘みで収穫。空気圧式圧搾法で圧搾し、48時間デブルバージュ(澱下げ)を行う。1,200 Lの樽で樽発酵、樽熟成。2024年の初めに澱引きし、清澄はせずに、2024年3月に瓶詰め。
※INAOの規定により,白ワインの残糖分が4グラム,或いは4グラム以下の場合に限り,アペラション“サンセール”を名乗ることができるため,このキュヴェはヴァン・ド・フランスとなった。

金色の反射光をもつ、黄金のローブ。抜栓直後からイチジクとマルメロの香りを放つ。リッチでエレガントなアロマのパレットを持ち、砂糖漬けのアプリコットのノートが続く。豊満でグルメ、重苦しさはなく、全体的に上質な酸に支えられた味わい。イチジク・ジャムの風味が口中を満たす。マルメロのアロマが再び感じられ、少しスパイシーなニュアンスが引き立つ。

ロブスターグリルのマンゴー添え、鴨の蜂蜜焼き、フルム・ダンベールチーズとイチジクのラビオリ、コンテチーズに良く合う。サーヴィス温度は10度。10〜15年熟成が可能。