HOME  >>  生産者情報 >> ヴィニュロン・ド・ボーム・ド・ヴニーズ(フランス/ローヌ地方)

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概要
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ボーム・ド・ヴニーズ村について
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協同組合バルマ・ベニティアについて
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各キュヴェの詳細

■ 概要 ■

南ローヌで教皇に献上されていたワインとして「シャトーヌフ・ド・パプ」が有名だが、実はアヴィニョン教皇が愛飲したとされるアペリティフが現存する。それが『オリジン1348』だ。1348年から2世紀近く、ボーム・ド・ヴニーズの村は教皇領となった。ワインと農学の愛好家であった教皇クレメンス5世は、ボーム・ド・ヴニーズの丘の中腹に大きな『ミュスカディエール』と呼ばれる教皇専用のブドウ畑を有し、ミュスカを栽培していた。これがミュスカの初の公式栽培である。教皇クレメンス5世の死後、彼の後継者、教皇クレメンス6世(写真右)はミュスカディエールを引継いだ。そして、教皇クレメンス6世はそこで栽培されていたミュスカの柔らかく甘いフレーバーの虜となった。彼はミュスカから造られるアペリティフを公式のものとして採用し、泉で嗜みながらリフレッシュをしていたとされる。実際、ラベルには『アヴィニョン教皇たちのアペリティフ』、裏ラベルには『ミュスカ・プチ・グランを材料に造られたアペリティフ(=オリジン1348)を大いに気に入った』と記載されている。さらにテロワールは中新世(約2,300万年前から約500万年前)の石灰質の粘土質土壌である。「ブロンドの土地」と呼ばれ、まさに教皇が愛したアペリティフが生まれるにふさわしい。 今日ではパリ農業コンクール2019年度、2020年度、2022年度と3度に及び金賞受賞を達成という名誉を手にしており、その味わいは確かなものである。

■ ボーム・ド・ヴニーズ村について ■

フランス南東部のプロヴァンス、アルプ・コートダジュール地域に位置する。  
生産量:12,000ヘクトリットル  
土地面積:500ヘクタール  
テロワール:中新世(約2,300万年前から約500万年前)の石灰質の粘土質土壌。「ブロンドの土地」と呼ばれる。  
品種:ミュスカ・プチ・グラン  
生産高:1ヘクタールあたり30ヘクトリットル  
 
ダンテル・ド・モンミライユはローヌ渓谷の中でアルプス山脈の最も前方に位置している。植物は典型的な地中海のものであり、香りのよい植物、セイヨウヒイラギガシ、アレッポマツそしてケッパーが生息する。その山塊のふもとに、ボーム・ド・ヴニーズ村は存在する。プロヴァンスの人々は文化と自然の調和を尊重しつつ、丘陵に今日名高いボーム・ド・ヴニーズ(赤)、コート・デュ・ローヌ、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズの元となるブドウの木を植えた。ダンテル・ド・モンミライユにおいて、ミュスカの主要なテロワールは、ボーム・ド・ヴニーズの歴史でもある。農民は岩を集めて山の斜面に「フェス(faysses)」とも呼ばれる棚田を築く。そして、こうすることにより、作業は楽になり、すべてのブドウ樹が最大限、日光を浴びることができるのだ。フェスは、今日「段丘(terrasse)」と呼ばれるものである。 くねくねと曲がるブドウの木の並木道と、特に秋には、ダンテル・ド・モンミライユの自然が奏でるその色彩が驚くほど美しい。年間の平均日照時間は2,700時間を超え、降雨量が650ミリというこの土地の夏は暑い。ラングドック=ルシヨン地方と比較すれば気温は幾分低いものの、晩秋には晴天が続き、ここで収穫されるブドウの潜在アルコール度数は14度に達し、これが最良の自然派甘口ワインを生み出すことに大きく寄与している。収穫期の頃に吹くミストラル(地中海に向かって吹く乾燥した強い北西風)は、アルプスの山並みによって緩和されているが、このミストラルのおかげでブドウは寄生菌類による病害から守られ、また、乾燥した気候がブドウの糖度を高めるのに一役買っている。まさに自然派甘口ワインの誕生に相応しい立地条件に恵まれている。  

■ 協同組合バルマ・ベニティアについて ■

 バルマ・ベニティアは薬剤師のピエール・ブラション氏の熱意により、ボーム・ド・ヴニーズで設立された協同組合である。今日、160人のメンバーが所属しており、1,000ヘクタールのブドウ畑で500万本のワインを生産している。彼らはブドウ園を愛し、手作業での収穫という伝統を守り、ブドウを選別し、テロワールの真髄を引き出している。また、彼らは環境保全に重きを置いたブドウ栽培を行っている。1998年以来、テロワールと人々を尊重し、VIVRE憲章(ワイン生産者による環境と生命を尊重するブドウ栽培)の署名を通じ、永続可能なブドウ栽培を目標とし自主的に取り組んでいる。彼らのブドウ園は持続可能な農業、または有機農業を実施している。環境への取り組みを強化するため、ISO 9002認証:ISO 9001、ISO 14001、IFS、BRCの規格や認証を保有。 2015年に『RHONEA』という組合に参加し、現在ではメディア発信や販売はバルマ・ヴェネティアではなく『RHONEA』名義で行っている。  
 
ISO 9001:  
『良い製品を作ること』だけではなく、『よい製品又はサービスを作り、提供するためのシステムを管理する』ための枠組み。  
 
ISO 14001:  
環境マネジメントシステムに関する国際規格。社会経済的ニーズとバランスをとりながら、環境を保護し 変化する環境状態に対応するための組織の枠組み。  
 
IFS(International food Standard):国際食品規格  
 
BRC(British Retail Consortium):英国小売業協会による食品安全規格  
 

 
 


■ 各キュヴェの紹介 ■

Origine 1348 Muscat de Beaumes de Venise/
オリジン1348 AOCミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ 白
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