HOME >> 生産者情報 >> ドメーヌ・クレ・ド・サン・トマ(フランス/ローヌ地方) 

ドメーヌについて
クレ・ド・サン・トマ
ドメーヌ名の由来
栽培品種
栽培について
テロワール
醸造
各種ガイドの評価
商品のラインナップ

*各種ガイド評価*


『アシェット2022年版』
[フィリップ・ケスラーはコトー・デクサン・プロヴァンスに拠点を置くシャトー・カリッサンヌで経験を培い,18世紀からボワロンBoiron家が所有したこのドメーヌを2006年に購入した。フィリップは他界し,その後妻のソフィー・ケスラーが当主となり,12ヘクタール余りのブドウ園はクリストフ・バローChristophe Barraudが指揮を執っている。]※1

◆クレ・ド・サン・トマ 赤 (シャトーヌフ・デュ・パプ)2018
  グルナッシュ,シラー,ムールヴェードルの三部作で,ドゥミ・ミュイ(600L容量樽)と新樽(30%)で12ヶ月間熟成。このキュヴェに用意された材料のすべてが良い。香りは,黒果実,白コショウ,バーボンバニラの凝縮したノートを示し,空気に触れるとトリュフの香りが現れる。樽の味わいがまだ存在するが,溶け込んだ質感をかき消してはいない。リッチで力強く,引き締まった上品なタンニンに縁どられ,スパイシーで甘草のフレーバーが長く伸びる。複雑でモダンで,長期熟成に向いたシャトーヌフ。ク・ド・クール&三ツ星★★★

◆ピエール・トゥルペル 赤 (シャトーヌフ・デュ・パプ)2019
樽を使わない,グルナッシュとシラー半々のこのキュヴェは,当主の祖父へのオマージュである。バニラの背景にビュルラ種のチェリーとリコリス。フレッシュなアタックは軽快な果実味を現わし,その後,丸みのあるグルメな味わいに,繊細なタンニン,適度な酸によって引き締まった,わずかに塩味のある余韻が広がる。一ツ星★

『デカンター2021/11/3版』
  ローヌの赤 南から北のトップワイン 赤果実から黒,ハーブとドライなキャラクターからスモークとスパイスに至るまで,デカンター・ワールド・ワイン・アワード2021の最高得点のローヌレッドはすべて,独特の優雅さと複雑さを備えている。

◆ピエール・トゥルペル 赤 (シャトーヌフ・デュ・パプ)2019
  ブラックベリーとブラック・チェリーのヨーグルトにホワイトペッパーと甘草のノート。ソフトで一流好みのタンニンの層が織りなされている。継ぎ目がなく調和がとれている。95点&金賞

『ル・ポワン 2016年9月10日版』
記者:Jacques Dupont ジャック・デュポン,Olivier Bompas オリヴィエ・ボンパ

「シャトーヌフ・デュ・パプ 流行のクリュ」
やや時代遅れのイメージから脱したシャトーヌフは,90年代のマッチョなスタイルを経て,現在,フレッシュなグルナッシュに万歳!
 今,我々は,個性の二極化という興味深い現象を目の当たりにしている。シャトーヌフ・デュ・パプは,フランスでは非常に古典的なイメージで,それこそ,“日曜日に大叔父さんが腿肉のローストと一緒に飲むワイン”といったイメージが持たれているが,一方,海外ではイケてるモダンなワインとして,アメリカやアジアのワイン・バーで大流行している。
 シャトーヌフの造り手は次のように話す:シャトーヌフのイメージは格段に良くなり,需要が高まっている。アメリカの25-30代の若者にとっては,シャトーヌフを買うことはスタイリッシュなことなのです。20年ほど前のシャトーヌフといえば,やや時代遅れのようなイメージが持たれていましたが,その時代は終わりました。時代に後れたワインではない,今や偉大な権威なのです。
 若い頃は気難しく,年を取ると複雑になる。シャトーヌフは高いアルコールと田舎っぽいタンニンと,ロバート・パーカーがこのんだものとしてのプロフィールを持ちながら,何年もの間過ごしてきた。非常に力強く,樽香があり,よく抽出された味わいとして知られている。その真髄が乱されてしまったのだろうか。いや,皆一様ではないが,造り手たちは流行に拘らず,常に彼らが理解し,愛するシャトーヌフを造り続けている。しかしながら,ある幾つかのケースにおいて,急な方向転換をしている。本質をとどめながら,味わいが変わってきている。

 「私はフレッシュ感とアロマティックなワインを求めています。エキスに溢れるワインは好みではありません。凝縮感も節度を持って・・・」

 「抽出するというよりも,煎じたワイン。樽はそれほど使わず,より一層コンクリート・タンクを支持しています。」

 「私たちは以前よりももっと純粋なワインを造っています。ヘルシーなイメージになりました。」
・・・と生産者たちは語る。

 10年でなんという変化だろう!グルナッシュが復活した。最高のタイミングで収穫されたグルナッシュは果実味を保っている。色とタンニンをつけるため,かつて用いられたシラーとはブドウ園で少しばかり競合していたが。思い出して欲しい。シャトーヌフは実際には滅多に使われない品種も含め,13の品種の使用が許されているのを。

 要するに,以前より比べてはるかにフレッシュで控えめなのが,消費者,特に35歳以下の鼻先でアロマを聞くことに喜びを感じる年齢層に受け入れられている。

 シャトーヌフは個性も大切にしている。理由は良く分からないが,歴史的にずっと昔から仲違いした分裂派閥が,鎮静の方向,さらには統一へと向かっているように見える。4つの組合の統合も発表されたところだ。
★ブラインド・テイスティング 114アイテムから選出!
◇クレ・ド・サン・トマ 赤(シャトーヌフ・デュ・パプ)2013
さくらんぼ,イチゴ,穏やかなタンニン。しなやかでエレガントに熟成され,ベルベットのタンニンと,典型的,ガリーグ,ローリエ,芳香豊かで上品。  15.5/16点(ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスと同点評価)

『ザ・ワイン・セラー・インサイダー』Jeff Leve ジェフ・リーヴ
※著名ワイン・ライター。ボルドー,カリフォルニア,ローヌがメインのワイン専門サイト,ワイン・セラー・インサイダー主宰者。

「シャトーヌフ・デュ・パプ 2015 テイスティング・ノート トップ250ワイン ヴィンテージ・レポート」(記事抜粋)

 夏も最高潮を迎え,私は美しきヴィンテージ 2015をテイスティングするために南ローヌ,シャトーヌフ・デュ・パプを頻繁に訪れた。
 引き続きよいヴィンテージであることを報告することができ,喜ばしく思う。2015は,パーカー・ポイント100点を得ようとする年ではないにしても,最高の喜びを与えてくれるスタイルと個性を持った力強いヴィンテージである。大半のワインが気さくな愛らしさを持ち,引き付けられる。
 果実は熟れて,ピュアな素晴らしいセンスを備えている。ワインは重みや熟感,バランスを欠くといったことはなく,全体的に実に上質である。

 では,なぜシャトーヌフ・デュ・パプ 2015年物がそれほど良いヴィンテージとなったのか?端的に言えば,天候だ。開花は比較的均一に迎えた。夏は理想どおりに乾燥した温かいコンディション。8月は陽射しのある時間帯は温暖〜高温,夜は涼しく,ブドウの生長期も乾燥していて,完璧であった。晩夏の雨がクール・ダウンとなり,このヴィンテージをス晴らしものへと変化させた。2015年は,グルナッシュとムールヴェードルの古樹を持つ生産者は,最高のワインをリリースした。岩や石,粘土,砂質のテロワールとすべてにおいて均一な良い仕上がりで,至る所で傑出したワインに出会うことができる。ワインはしなやかでフレッシュ,往々にして豊満で,大半が既に美味しく飲める。収量は適正で生産量も多く,ほとんどのワインがかなり容易に入手できるだろう。2015は,適正な価格と高品質,熟成に値する赤ワインへの道を辿るだろう。

◆ピエール・トゥルペル 赤 2015
早熟でスパイし,フレッシュ,甘味が感じられ,飲みやすい。ダーク・レッドの果実に胡椒のようなスパイスのヒント。  ★90点(ラ・ネルト/ヌフパプ 2015,サンタ・デュック/レ・サント・ヴィエルジュ 2015と同点評価)

◆ドメーヌ・クレ・ド・サン・トマ 赤 2015
ソフトな質感で,親しみやすい。甘いレッド・フルーツ,そしてスパイス。グルナッシュ50%,シラー25%,ムールヴェードル25%のブレンド。  ★88点(シャプティエ/レ・ベルナディン 2015と同点評価)
『セラー・トラッカー』Jeff Leve ジェフ・リーヴ コメント(2022/1/9)

◆ピエール・トゥルペル 赤 2019
ミディアムボディで,フレッシュ,スパイシー,土っぽいこのワインには,ペッパー,グリーンオリーブ,ハーブ,ブラックラズベリー,レッドプラムがふんだんに含まれている。生き生きとしてフレッシュでスパイシーなキャラクターで,これは熟成がかなりうまく進化するはずだ。グルナッシュとシラー各50%のブレンド。2024〜2033年まで愉しめる。★90点
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