HOME >> 生産者情報 >> シャトー・レ・ヴィミエール (フランス/ボルドー地方)

↓INDEX↓
◆技術の伝道者
醸造コンサルタント◆
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◆エミール・ペイノーの
真の後継者
ジャック・ボワスノ◆
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◆ボワスノ経歴◆
   ・コンサルタント
    >> ボルドー
    >> 海外
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◆メドックの守護神の
プライヴェート・ワイン◆
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◆商品の詳細◆
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Agence Fleurie(2012年10月付)記事
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ジャンシス・ロビンソン
2009年10月31日付
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Sud-Ouest
シュッド・ウエスト
2009年9月5日付
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『Pen 2009年10月号』
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南西地方の日刊紙『Sud-Ouest シュッド・ウエスト』(2009年9月5日付)

神殿の守護神
<会談:ジャック & エリック・ボワスノ親子>
メドック最上級ワインの醸造家,伝統的ボルドーの保証人

 1964年以来,ジャック・ボワスノはメドックのブドウ栽培地を走り回っている。南のブランクフォールから北のヴァレイラックまで,南北80キロ,東西20キロに広がるこの帯状の大地を語るために端から端まで往復している。
私は元々獣医でした。しかし,ほんの少しの間しか働きませんでした。その後,醸造学の免状を取り,ポイヤックの研究所に職を見つけました。1977年にラマルク村に自分自身の研究所を設立しました。それからずっとここで働いています。
 ボワスノはワイン業界とは無縁だった。醸造家の仕事があるということさえ知らなかった。偶然によって全てがうまく行われたことを認めている。
私は何も後悔していません。仕事はとてもおもしろいです。正直に告白すると,最初の頃,人々はここに「化学者」に会いに来るのを隠していました。当時の人達は私たちを「化学者」と呼んでいました。私に会いに来ることを隣人に知られてはならなかったのです。1970年代になると人々の考え方も変化してきました。しかし,シャトーの醸造長たちは,私たちが彼らの仕事を奪ってしまうのではないかと危惧していました。彼らの心理を把握することはとても大切なことでした。私は醸造学部では心理学を学ぶ必要があるのではないかと思っています。心理学は醸造の仕事にとても役に立つでしょう。
 ジャック・ボワスノと,1991年から父と共に働いている息子のエリックは,日焼けして常に笑みを絶やさないメディア受けする醸造家たちとは似ても似つかない。ボワスノ親子はメドックの土壌に愛着を感じている。彼らはすべての村を,すべてのブドウ畑の畝の配列を把握している。ボワスノ親子は45年も前からメドックの伝統を体現しているのだ。彼らはすべての一級シャトーのみならず,数十樽しか生産されない名もなきシャトーのコンサルタントをしている。クライアントは200を越える。
 私は幸運にもエミール・ペイノーと20年近く働くことができました。彼は私の精神的な父親です。彼が私に最初に教えてくれたことは,テロワールを尊重し,クリュの個性に磨きをかけるということです。重厚なシャトー・ベイシュヴェル,あるいは軽やかなシャトー・ラトゥールなどというものは考えられません。それぞれのテロワールの間には違いというものがあります。その違いを受け入れる必要があります。
 カリフォルニアなのか,サンテミリオンなのか,交換してもわからないような,コンクール受けする凝縮したワインを造るボワスノの同業者や,プラムの香りのする過熟したブドウから造られたワインは,ボワスノを悲しい思いにさせる。
 昔は,栽培者があまりに早く収穫するのを引き止める必要がありました。今と違ってブドウの衛生状態が良くなかったからです。しかし,今はブドウはしっかり熟しています。成熟にも限界がありますから,逆に収穫を早める必要があります。
 2004年に,数千に及ぶノートが積み上げられた古いラボラトリーの隣に建設された新しいラボラトリーは,世界の偉大なワインの一部が,ここで生まれるとはとても思えない外観だ。従業員は5人。そのうち2人は,ボワスノ親子とは別の醸造家で,ワインの成分を綿密に分析している。彼らだけが,そのワインが何かを知っているのだ。
独立独歩であることは私たちの大きな強みです。なぜなら,いかなる所有者とも結びついていないことによって,私たちはすべての試験や経験を,クライアントに利用させることができるのです。いずれにしてもワインを造るのは私たちではありません。クライアント,つまり各シャトーの醸造長です。
ジャック・ボワスノには1つだけ後悔していることがある。
各シャトーのオーナーとより親密な関係を結ばないこと。それがメドックの慣習であり,メドックの階級制度です。例えば私たちは,自宅に修理にやってくる配管工を必要としていて,彼の人柄が好きであっても,彼の家に食事に出掛けたりしません。

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