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1963年,22歳でムエックス社に入社以来,ムエックス・グループの最高醸造責任者として44年間シャトー・ペトリュスの醸造に携わってきた世界最高の醸造家,ジャン=クロード・ベルエ/Jean-Claude Berrouet。2007年秋,ベルエは惜しまれつつもペトリュス醸造長を退任したが,その後は,シャトー・ペトリュスの第二代醸造長に就任した息子たちとともに家族が所有するシャトーのワイン造りに専念することを発表しました。
そのベルエが,今,最も心を寄せるのが,ラランド・ド・ポムロールに所有するシャトーから造るメルロー100%のワイン<シャトー・サミオン>と,生まれ故郷のバスク地方で造る<イルレギー“エリ・ミナ”(赤及び白)>。ペトリュスの名前が世界に広く知れ渡る以前,毎年,樽でペトリュスを購入し,ベルエ氏とも親交の深かった弊社は,ジャン=クロード・ベルエ氏からこの3種類のワインの日本における正規輸入代理店に任命されました。
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*ベルエ・ファミリー/Famille Berrouet*
ジャン=クロード・ベルエにはオリヴィエとジャン=フランソワの2人の息子がいる。兄のオリヴィエはオーストラリアやナパで研鑚を積み,ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社での醸造経験もある。現在は,父の跡を継ぎ,シャトー・ペトリュスで醸造長を務めている。オリヴィエ・ベルエの就任と同時に,ムエックス社はシャトー・ペトリュスの運営を,ムエックス社が所有するペトリュス以外のシャトーと分離して,ペトリュス専属のチームを結成。オリヴィエ・ベルエがそのチームを率い,シャトー・ペトリュスの支配人兼醸造長として運営している。父のジャン=クロード・ベルエは一線を退いたものの,今も外部コンサルタントとしてペトリュスの運営に携わっている。弟のジャン=フランソワは,父ジャン=クロードのサポートの下,シャトー・サミオンとイルレギーの“エリ・ミナ”で醸造長を務めている。
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写真上:
ジャン=クロード・ベルエ(左)と
ラトゥール支配人のフレデリック・アンジェラ
写真左:
兄のオリヴィエ・ベルエ(スーツ姿)
弟のジャン=フランソワと
父ジャン=クロード・ベルエ
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*30年ぶりの来日!ベルエ親子直撃インタビュー(2017年5月21日)*
ロマネ・コンティと双璧をなす世界一神秘的なワイン,シャトー・ペトリュス。そのペトリュスの醸造責任者として,2008年秋に引退するまで実に44年もの間ペトリュスの栄光を支えてきたジャン=クロード・ベルエが,2017年5月に息子のジェフを伴い,来日した。意外なことに,ジャン=クロードの来日は30年ぶり,2回目。ジャン=クロードは,「私はすでに引退しているからね・・・」と,ベルエ・ファミリーが所有するシャトーの責任者を務めるジェフを同行。引退後のジャン=クロードは,ペトリュスの第二代醸造責任者兼支配人に就任した長男オリヴィエ,そして次男ジェフとともに,ワイン造りに専念している。
今回,ベルエ・ファミリーが所有するシャトーのうち,ヴュー・シャトー・サンタンドレ,そしてN. 9(ニュメロ・ヌフ/ヴァン・ド・フランス ロゼ)のコメントを,ジャン=クロード,そしてジェフからいただきました。
◆次男,ジェフ・ベルエのコメント:
・・・醸造家の家に生まれ,私は2代目です。2002年に家業に参画しました。モンターニュ・サンテミリオンのル・ヴュー・シャトー・サンタンドレを所有しています。面積は10,5ヘクタールで,サンテミリオンに典型的な粘土石灰質で,メルロー(895%)とカベルネ・フラン(15%)を栽培しています。リュット・レゾネに則り,除草剤は使用していません。伝統的な耕作を行い,収穫は手摘みです。また,醸造も非常に伝統的です。発酵は区画ごと,温度調節機能付のタンクで穏やかに発酵を行います。最後に1年ないし1年半にわたりフランス産オークのバリックで熟成を行いますが,新樽の使用は20%までに抑えています。
私たちが望むのはフィネスやエレガンスに溢れ,フルーティーなワインです。口内で持続性を醸すきれいな酸も重要です。N. 9は陽気で楽しいロゼです。極めて生産量が少なく,フランス国内でもあまり出回っておりませんし,出水商事を通じ,日本に輸出しているだけです。
メルローとカベルネ。フラン(各50%)から造られるこのロゼは,少し甘みが感じられるかと思います。アペリティフに最適です。しっかりと冷やして,ご友人と一緒にご賞味下さい。
◆父,ジャン=クロード・ベルエのコメント:
・・・私は年老いたエノログです。1964年にリブルヌ地区のシャトーで醸造責任者としてのキャリアを開始しました。もちろんペトリュスも含まれます。1964年から2008年までペトリュスで働いていました。2008年からは,長男でジェフの兄がペトリュスの支配人を務めています。コンサルティングに長らく携わっておりますが,常にワイン哲学があります。過度の抽出を酒,樽香の目立つワインはなく,自然や産物に配慮した非常に伝統的なワインを造ることにこだわっています。だから,ワインはテロワールを如実に物語っています。今では,世界中を駆け回って仕事をしており,至る場所でワインを発見しています。
ボトルにミレジム(=ヴィンテージ)の記載がありますよね。ボルドーにおけるヴィンテージの概念は,明らかに天空を指します。かつては偉大な年に限りヴィンテージを記載していましたが,今ではすべてにヴィンテージを記載します。ヴィンテージはワインの年齢であり,身元の証明であり,ブドウが育った年の気候状況を示します。2013年は花ぶるいがあったため収穫量が少なく,生産量も限られたものとなりました。気温,湿度の面では比較的穏やかで,ワインはしなやかで熟成の進み具合も素晴らしく,とても魅力的なものです。タンニンの目立つストラクチャーは感じられません。これが2013年のキャラクターです。
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*商品のラインナップ*
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Chateau Samion AOC Lalande de Pomerol, Rouge/シャトー・サミオン(ラランド・ド・ポムロール) 赤 2018
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Vieux Chateau St. Andre AOC Montagne Saint-Emilion, Rouge /ヴュー・シャトー・サン=タンドレ(モンターニュ・サンテミリオン) 赤 2016
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Irouleguy Herri Mina AOC, Blanc/イルレギー“エリ・ミナ” 白 2020
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N. 9 Vin de France, Rose/N. 9 ニュメロ・ヌフ(ヴァン・ド・フランス) ロゼ
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Irouleguy Herri Mina AOC, Rouge/イルレギー“エリ・ミナ” 赤 2018
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※漫画『ソムリエール/コミック5巻第31話』 「郷愁」のなかに登場!
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